落ち葉を撮り歩いた
この休日、さっと現れた青空のした、構内の車道は観光客の中国人や地元の人々、大学関係者、そんな人らでちょっとした歩行者天国と化していた。紅葉と青い空、そして紅葉と家族を撮る人々をみて、撮る相手がいることを羨ましいなと思いつつ、僕は落ちた葉ばかりを撮っていた。落ちた葉が好きである。雨にぬれる艶やかな落ち葉はなお好きである。
大学構内の紅葉、そのピークと雨が重なった。毎年そうなのかな。11月にもなると灰色の雲ばかりで、雨は雪の降るまで続くと聞いた。秋は短く、ぼぅっとしていたせいで、読書も食欲も満たせていない。それでも北海道で過ごす一つ一つの季節を面白く過ごせている。この構内、往路に見られるきれいに管理された植物のおかげである。