雨竜沼湿原の植物
今週こそは休日らしい休日を過ごしたかった。札幌市内から北へ約100kmほどバイクを走らせ、暑寒別岳の麓にある雨竜沼湿原へ行ってきた。湿原の植物を見たかったのだ。
登山口では入山料500円を支払い、登山届を提出。10:30に登り始め、下山したのは14時だった。ゆっくりと楽しむならば4~5時間程度のコース。湿原から少し登った展望台では菓子を少し頬張っただけで、食事もせずに写真を撮っては進んだため、下山も早かった。
焼売に空目しないでいられようか。
渓谷第二吊橋。ここはゆれた。
登りは霧だった。
Sanguisorba tenuifolia var. alba
ナガボノシロワレモコウ
バラ科の花。バラ科植物の形態は多様だなあといつも思う。
Conioselinum filicinum
ミヤマセンキュウ
2012年7月31日追記
たぶん
Aegopodium alpestre
エゾボウフウ
セリ科のミヤマセンキュウの葉。
花だけではどの種なのかよくわからないので茎や葉を撮影して、帰宅後に本で調べている。
2012年7月31日追記
この場合の見分けるポイントは葉ではなく複散形花序における総苞片と小総苞片の有無とあった。写真ではわかりにくいが、思い出してみると、無かった気がする…。よってエゾボウフウだと思う。参考にしているのは下の本、北海道の植物関連の書籍でよく名前を見かける梅沢俊氏の北海道の高山植物。写真がとてもきれいで、人にお勧めしたい本である。
池塘(ちとう)のアヤメ
Iris setosa
ペンケペタン川
Nephrophyllidium cristagalli ssp. japonicum
Hemerocallis dumortierii var. esculenta
Eriophorum vaginatum var. fauriei
群生しているところは見ることができなかった。ポツリポツリと。
Eriophorum vaginatum var. fauriei
タチギボウシ
探した中で開花に最も近い花がこの個体だった。
Platanthera tipuloides ssp. tipuloides
ホソバキソチドリ
2012年8月4日追加でアップ しました。
置いてきたバイク。
3時間半で下山した。湿原の植物をみることができて満足だった。そして空腹だった。来た道、国道(酷道)432号線を「立ち乗り」で下り、暑寒湖の尾白利加ダムの辺で湯を沸かし、袋ラーメンを空けた。珈琲もミルで挽いて淹れた。コンロは前日に購入したばかりで、この瞬間を楽しみにしていたのだ。そして、このために2リットルの水と道具一式を背負っていた。登山は肩が痛かった。
バイクと登山。こんな組み合わせをやる人間はそんなに居ないだろうと思っていたが、居た。ダムでお会いしたその方は、仕事を引退後、山陰や九州をソロキャンプツーリングをしていたとのことで、地方の話題が上った。つい数ヶ月前まで当たり前に住んでいた街を想像して懐かしく思った。
1時間ほど話をして別れた。山を下り、青々とした田んぼを抜けて、町を抜けて、それから夕日に照らされる麦畑を横目に国道を走り3時間かけてゆっくり帰った。北海道に引越してきて本当によかった。お盆過ぎには寒くなるとよく聞く。凍えることなく走れるのは今なのだろうな。