三毛別ツーリング
日本で最大の獣害事件である三毛別ヒグマ事件現場に行ってきた。この事件を題材にした吉村昭の羆嵐を読んでその土地にも興味を持っていた。翌日の出発を前日に決心するも当日は寝坊してしまい、朝食も摂らぬまま7時に家を出た。オロロンラインを北上する途中、道道11号線に惹かれてうっかり右折。数十キロを遠回りしただけでなく、途中、小平町の旧花田家番屋近くでニシン丼を頂き、午後にようやく到着した。
道道1049号線を走って「射止橋」を越えた。その名の通りヒグマを射ち止めた場所。氷橋の向こうに黒い塊と木の軋む音。救援隊はその塊に向けて一斉に銃を放った。1発目がヒットした場所である。
射止橋を超えて進むとアスファルトも終わり、舗装されていない道を抜けて事件現場を復元した場所に到着。まさかのブルーシート。雪避けかしら。
事件現場周辺にはヒグマが出没しているらしい。この看板を見て怖くなり、そわそわと周囲を警戒していた。
看板の後ろにクマ。意図を感じずにはいられないこの位置ったら。
ブルーシート無しの完全版はこちら
北海道苫前町HP(http://www.town.tomamae.lg.jp/section/kikakushinko/lg6iib0000000ls1.html)
当時の様子を再現したというみずほらしい家には驚く。豪雪地帯をこんな小屋で生活した当時はどれほどに過酷だったろう。苫前町郷土資料館に行きたかったが時間は残っていなかった。また来る機会はありそう。宗谷岬もいつか行くだろうし。
吉村昭の小説の細かな描写は想像を大いに助けてくれる。次は赤い人を読んで月形町を巡ろう。
- 作者: 吉村昭
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1982/11/29
- メディア: 文庫
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